特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース)とは
学校等の既卒者や中退者の応募機会の拡大および採用・定着を図るため、既卒者等が応募可能な新卒求人の申込みまたは、募集を新たに行い、採用後一定期間定着させた事業主に対して支給される奨励金です。
若者雇用促進法と総合的なサポート
事業主に対して新卒者採用にあたって卒業後3年以内の者を新卒者として取扱うよう求めた若者雇用促進法に基づく「青少年の雇用機会の確保及び職場への定着に関して事業主、特定地方公共団体、職業紹介事業者等その他の関係者が適切に対処するための指針」の事業主への周知による既卒者の就職促進や、地域の経済団体や教育機関等を構成する「新卒者等就職・採用応援本部」の開催を通じた関係機関の連携体制の強化を国が行っています。
既卒者及び中途退学者の新卒枠での応募機会の拡大及び採用・定着を図るため、2016年2月より「三年以内既卒者等採用定着奨励金」を創設し、当該奨励金を活用した既卒者及び中途退学者の応募機会の拡大等を図っています。(平成29年版厚生労働白書)
ユースエール認定企業
若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を、若者促進法に基づき厚生労働大臣が「ユースエール認定企業」として認定しています。
認定した企業の情報発信を後押しするなどで、企業が求める人材の円滑な採用を支援し、求職中の若者とマッチング向上を図ります。
ユースエール認定企業として認定を受けると、求人を出す際にPRとなったり、自社商品や広告などに認定マークの使用が可能になったりと様々な支援が受けられます。
また、若者の採用・育成を支援する関係助成金について加算金が受けられるようになります。
加算金が受けられる助成金は
@ キャリアアップ助成金
A 人材開発支援助成金
B トライアル雇用助成金
C 特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース)
となっています。
ユースエール認定企業の認定を受けるためには、認定基準を満たす必要があります。
認定基準は、人材育成方針、教育訓練計画の策定や、直近3事業年度の正社員として就職した人の離職率が20%以下等の基準があり、それら全てを満たすことで認定を受けることができます。
2017年6月末時点で認定を受けている企業は200社を超えています。
特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース)
対象労働者
下記の学校等を卒業または中退した者で、これまで通常の労働者として同一の事業主に引続き
12ヶ月以上雇用されたことがない者
@ 学校(小学校および幼稚園を除く)、専修学校、各種学校、外国の教育施設の卒業者、
または中退者
A 公共職業能力開発施設や職業能力開発総合大学校の職業訓練の終了者、または中退者
奨励金の支給額
企業区分 |
対象者 |
1人目 |
2人目 |
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1年定着後 |
2年定着後 |
3年定着後 |
1年定着後 |
2年定着後 |
3年定着後 |
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中小企業 |
既卒者等コース |
50万円 |
10万円 |
10万円 |
15万円 |
10万円 |
10万円 |
高校中退者コース |
60万円 |
10万円 |
10万円 |
25万円 |
10万円 |
10万円 |
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それ以外の企業 |
既卒者等コース |
35万円 |
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高校中退者コース |
40万円 |
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ユースエール認定企業はいずれも10万円が加算されます。