人材開発支援助成金
人材開発支援助成金

従業員の育成と教育訓練の課題

厚生労働省の統計によると、能力のある従業員が不足している企業を含め、約6割の企業が教育訓練を積極的に行っておらず、人材育成を行わない理由として上位にあげられるのは、「人材育成をしても辞めてしまう」「鍛えがいのある人材が集まらない」といった人材不足を理由にするもののほか、「人材育成を行う時間がない」「育成を行うための金銭的余裕がない」といった時間や金銭面の問題があげられています。
また、非正規雇用の労働者は、正規雇用の労働者と比べて、雇用が不安定、賃金が低い、能力開発の機会が少ないといった課題もあります。
これらの課題を踏まえて、人材開発支援助成金では、OJTやOff-JTを実施した企業に対して助成金を支給する制度です。

人材開発支援助成金の概要

人材開発支援助成金(特別育成訓練コース)では、事前にカリキュラムを作成します。
カリキュラムはOJTとOff-JTから構成され、3~6ヶ月で実施します。社内の職員や外部の機関に委託して研修を行い、研修した時間等に対して助成金が支給されます。
社内の職員が社内講師として研修を行うには、講師要件を満たす必要があり、労働局に講師要件確認書を提出することになります。
また、研修を受ける職員にも要件があり、「過去5年間で3年以上同じ職種で正社員として働いていないか」、「過去10年間で6年以上正社員として働いていないか」、「直近6ヶ月以内で職業訓練を受けていないか」といった要件をクリアする必要があります。
カリキュラム実施前に研修を受ける職員はジョブカードを作成し、ジョブカード作成アドバイザーやキャリアコンサルタントと面談をしていただいた上でカリキュラムを実施することになります。

ジョブカードとは

生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するものです。
また、過去の自分を振返りつつ、自分はどういう人間であるかを認識する(自己理解)ために、キャリアの棚卸をする必要があります。ジョブカードを記入することでキャリアの棚卸ができ、自らの「強み」や「能力」等が見えてきます。


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